昨年までは、廿日市支部副支部長の正田師範代が、4年前に現役復帰して以降、4連覇を果たしていたが、正田選手は準々決勝で痛恨のミスもあり、敗退してしまう。
正田選手の敗退を補うように勝ちあがったのは、今年から高校生になった宮嶋響(廿日市)。少年部時代は全国大会でも活躍してきた。準決勝では危ない場面もあったが、幼少期から鍛えている技は、一般クラスに上がっても群を抜いている。
その宮嶋響と決勝で対戦するのは、出産による休養明けの平野亜紀子(中央)。ご主人の心強いサポートを受け、早期に復帰を果たした。
決勝の指定型は五十四歩。一般で活躍してきた平野に分があるかに思われたが、少年部上がりとはいえ、抜群の身体能力を持つ響も、追い込み練習で高難度の型を身につけていた。
完成度はまだまだとはいえ、長身の体躯から繰り出す技は迫力がある。平野の経験を上回り、響が優勝を飾った。
中学までは男女混合で、同学年に全国的な強豪がいたこともあり、準優勝が多かった。それでもその男子強豪にまれでも勝つことがあったのだから、女子としては相当な実力である。男子にない伸びやかな技を持っており、練習量さえ増えれば、高校女子でも活躍できるだろう。贅沢を言えば、もっと組手の練習をすると、型にも技のパワーや鋭さが加わると思うのだが。

高校・一般女子型の部優勝 宮嶋 響(みやじまひびき 廿日市支部)
写真には背後霊らしきものが写っているようだが?両手もブレているし・・・
長男諒太郎2回、次男優樹5回と合わせて3兄妹で全国大会入賞9回という県内でも有数の一家だろう。バスケットボールと両立しているから恐れ入る。
女子ながら長いリーチを活かしたダイナミックな技は彼女独特のもの。少年部らしさの薄い、一般でもすぐに適応できる型である。
道場ではなかなか本音を言わないので、指導者泣かせな面はあるが、高校生になり、年の近い女子も多く、楽しんで練習しているようだ。
幼年時代より、数え切れないほど修練してきた技に、バスケットボールでも鍛えた身体能力が加わり、さらに手足が長く見栄えがする。型に深みが増せば、素晴らしい演武ができるようになるに違いない。
廿日市西高校1年生 趣味:スポーツ 好きな言葉:夢
優勝歴等 H16地区大会錬成大会幼年 中四国大会幼年準優勝 H18錬成大会低学年 H19全国大会低学年3位 地区大会中学年 H22錬成大会高学年 H24錬成大会中学高校女子 H25全国大会中学生敢闘賞
コメント:今回初めて一般の部に挑戦して、中学生までとは違った緊張感を感じました。今回の経験を活かし、高校女子で通用するような型を打てるよう、努力していきたいと思います。