対戦相手は広島地区本部のK垣内隆之君。一年生ながら全国大会で三位に食い込んでいるK垣内兄弟の末弟。今年の成績だけで言えば光起を上回っている。
指定型は鎮東。光起は持ち前のスピードに加えて、最近は体も少しガッチリしてきて迫力も増してきた。この日は直前練習から気合いも充実しており、今までで一番の出来ではないか?と言える素晴らしい演武を見せた。
旗が割れるのは想定の範囲内だったが、主審判定で勝利。堂々の優勝を果たした。
決勝戦の前には幸蒔と2人で直前練習を行い、練習試合までさせた。また2人には対戦相手との戦いだけでなく、高学年の決勝と中学生の決勝でどちらが見ている人の心を掴むようないい試合ができるか?という光起と幸蒔の勝負でもあることを言い含めていた。
まだまだ幸蒔のずっと上を行っていることを証明した試合内容だった。来年は2人とも中学生ということで、直接対決の期待もかかるが、ぜひ大きな舞台で実現させてほしい。
高校男子型の部は安芸地区本部同士の決勝。全国王者のS田奨真(宇品)と全国三位のM嶋優樹(廿日市)の対戦。中四国大会で安芸地区本部同士の決勝戦は初めてのこと。2人は幼年時代からのライバルで、名勝負数え唄は高校生になった今年も続いている。
しかし2人とも身体がカタく、決勝戦の指定型の五十四歩は苦手である。
蹴り上げの箇所以外は、男らしい力強さのある素晴らしい型なのだが、いかんせん足が上がらない。今後に柔軟性という課題を残しまくった決勝戦だったが、結果は奨真の快勝!全国大会に続くビッグタイトルを獲得した。まあ私も身体がカタいので、2人の苦労は非常に共感できます。